SPECIAL

MOKUより

今までのスタージャンの放送時は安全な内容で事前告知をしていた僕が、今作の放送が始まってからは暴走モードさながらにツイッターで呟いております。
理由はただ一つ…。
一人でも多くの方に見ていただく間口を広げなければ意味がない。これに尽きます。

その想いに至ったのにはある理由があります…

3話のスーツアクションは灼熱の8月の日差しの中、長時間行われました。
矢那居さん、中井さん…いつものスーツアクターの中でブリザードの大役を担ったのは若手の齋藤くん。
本当に倒れる寸前での撮影でした。
アクションパートの最終カットにOKが出て、やっとマスクを脱ぐことのできた齋藤くんはあの灼熱の中顔面蒼白。
皆の輪から離脱した彼は苦しさと、思ったようにアクションが出来なかった悔しさで涙していました。
そんな彼に声をかけたのは本作でアクションを担当してくれた舟山弘一さん。
「これで一歩前に進めたな。」
舟山さんに「ポン!」と叩かれた肩を見つめ大粒の涙を流した齋藤くんの姿に僕らも涙した瞬間がありました。
「青春だなー!」
笑顔で去った舟山さんの背中は、スクリーンショットさながら鮮明に脳裏に焼きついています。

そのあと10月に大きなアクションパートの撮影があり、そこでも舟山さんと齋藤くんのコンビがいました。
そう、あの日は時間が押してブラックナイトの最後のアクションを残し撮影は終了。撮りこぼし分は後日に…。

その一ヶ月後、舟山さんは「劇症型心筋症」でこの世を去りました。

これが僕が一人でも多くの方に本作を見ていただきたいと切に思う理由です。

7年前の僕はスタージャンがここまで続くことを予想していただろうか。
今こそ皆さんに僕らの想いの詰まった本作を見ていただきたい。
ただひたすらにそう思う次第です。

舟山さん、本当にありがとうございました。
あの日撮りこぼしたカットはちゃんと作戦通りに撮れました。
そしてちゃんと放送してます!(^^)

MOKU

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